池澤夏樹さん、追記(重要)
今日、トラックバックとコメントをつけていただいて、あわてて追記。
池澤さんは、現在住んでいるC村に移る前は、5年ほど那覇市内に住んでいた。そのころは、基地や先の大戦のことなど、沖縄をめぐるさまざまな問題にとても精力的に取り組んだ。と同時に、自分自身を「特派員」と考えて、当時はほとんど注目されていなかった沖縄の魅力を、さまざまなかたちで全国へ発信もしていた。
が、次第に状況が変わり、またそれ以外の理由で、那覇を離れてC村に移り、「沖縄」との関わりは政治的なものから、「村民」としての日々の暮らしのあり方にシフトした。一方で政治的な視線は沖縄を飛び出していくことになる。
そして、先日書いた「二極」となるわけだが、それでも「アフガニスタンやイラクで、ふつうの人々が傷ついている姿を見ると、どうしても沖縄戦のことが頭に浮かぶ」というように、決して沖縄を置き去りにしてきたわけではない。ちなみにC村は、沖縄戦では激戦地となり多くの村民が亡くなっている。
池澤さんは、今回沖縄を離れることについて、「宴会たけなわに、『じゃあ帰りましょうね~(※)』といって自分ひとりで抜ける気分」ともおっしゃっていた。
(※「~しましょうね~」は沖縄独特の表現で、「(自分自身が)~します」という意味。ここでは「私は帰ります」の意)
池澤さんにとっては、沖縄はまだ終わってはいない。これだけは誤解のないように伝えなくてはいけませんでしたね。フランスに行くのは、沖縄にいつか帰ってくるためでもあるのだろうと、わたしは思っている。
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池澤夏樹と沖縄。
ローカルな雑誌のようだが、なかなかおもしろそう。
ネット注文してみようかな。。。
誰か持っている人いません? [Read More]
Tracked on 2004.10.20 at 06:46 AM


Comments
かわうそ亭さま
トラックバックありがとうございました。
お礼のコメントが遅れまして、申し訳ございません。
かわうそ君のお写真のほうへ、御挨拶にうかがいたいと思いますm(__)m
Posted by: くるり | 2004.09.21 at 10:06 AM
一度エントリーしたあとで、タイトルを変更して再度エントリーしたところ、こちらへのトラックバックが重複してしまいました。どうも失礼いたしました。
Posted by: かわうそ亭 | 2004.09.12 at 11:48 PM
とても丁寧でお心のこもったコメントをありがとうございました。
だんだん、自分のお気楽な姿勢が恥ずかしくなってきました(^^;
最近の世の中の動きは、どういう方向であれ慣例の法則にしたがっている感がなきにしもあらず。。。そんな中、池澤さんは未だに自分の足で動いている人ですね。過激な発言にしろなんにしろ、情緒的というかロマンチストを感じさせるところに好感を持ちます。
それはやはり、彼が詩人だからではないかと思っています。
わたしは、彼の紡ぐ言葉そのものがすきです。
フランス移住については、「最近の仕事はほとんどがフランスでのものだから」としかおっしゃっていませんでしたが、やはりイラク問題から始まったこれからの世界情勢と、もっと深く関わる意識をもってのことと思います。
沖縄へも、いつか機会があればぜひいらしてみてくださいね。ちなみにわたしも、原子力発電所がある県の出身です。
Posted by: くるり | 2004.06.08 at 07:18 PM
こんにちは。僕がトラックバックしてしまったために、追記ありがとうございます。
いきなり横道にそれますが、僕が池澤氏に対して魅力的に思うところは、たとえそれが非現実的、非合理的、非経済的であっても彼が良いと思う方を選ぶという点です。「すばらしい新世界」ではあえて太陽光発電ではなく風力発電を選んでいますが、ボランティアでの主流はメンテナンス面やパワー面そして企業の利益という面からも太陽光発電です。小説のモデルとなったNGOも太陽光発電を採用しています。しかし経済力の乏しいその地域から見て立って考えた場合、彼は全ての非を理解しつつあえて風力発電を選んでいるのではないかと思います。だから沖縄やアフガニスタン、イラクなどある種理想主義ともとれる発言も同じスタンスで発言しているのではないかと理解しています。
僕の家の近くには原子力発電所があり、その近くには臨界事故をおこしたウラン転換工場があります。僕はその事故のときは本当にすぐ近くにいました。しかしその事故があったとはいえ原子力関係の設備がなくなることはありません。沖縄ほどではありませんがここも日本という国のちょっとした犠牲になっているのかなと思います。そういう時理不尽な怒りを感じるわけですが、そう考えると変なところで折中せずあえて難しい問題に向かう池澤氏はいいのではないか、たとえ僕と考えが異なる部分があるにしても、と思っています。あまりまとまりがついてないですね。
僕は沖縄には行ったことがありません。沖縄については文化も歴史も問題も含め興味があります。何回か行こうと思ったのですが、どう旅行すればよいのか想像がつかずなかなか行けなくて情けないです。お気楽リゾートでもいいからさっさと沖縄へ行ってしまえばいんですが。池澤氏、沖縄に戻ってくるといいですね。僕が沖縄に行きたいのも池澤氏の影響もあるし池澤氏のいない沖縄もなにか寂しいです。ちなみにフランスに行くというのは、やはりイラク戦争でしょうか?フランスには中東から移住してきた作家たちがいて、中東文学の出版もさかんに行われているお国柄らしいですから。
長々としてしまいました御免なさい。
Posted by: tornos | 2004.06.08 at 02:19 PM